こんにちは!「本物とはデザイン×使いやすさ」本物の庭・エクステリアを創造する ジーアート です!
本日のテーマは、コンクリート製品のお手入れについてです。
施工後しばらくすると、レンガやタイル、石材に白いものがついていることがあります。
エフロレッセンス(白華:はっか)と言う自然現象で無害ですが、見た目に影響を与えてしまいます。
ここでは、その白華現象の発生の仕組みとメンテナンスについて説明していきたいと思います。
1⃣エフロレッセンスとは?
①雨水などにより、コンクリート中の水酸化カルシウム等を溶かします。
②それがコンクリート内部から表面に移動します。
③乾燥に伴って水分が蒸発することで、コンクリート表面に濃縮されて沈着します。
④これが空気中の炭酸ガスと統合することによって、コンクリート表面に白い物質として固着します。
その固着した白い物質をエフロレッセンスと呼びます。
エフロレッセンスの外観は、白い花が咲いている様にも見えるので、『白華』や『白華現象』などとも呼ばれています。
2⃣エフロレッセンスがコンクリートに及ぼす影響とは?
エフロレッセンスの発生によってコンクリートの耐久性など、品質には影響を及ぼすことはありませんので、ご安心ください。
ただ、見た目が良くないので早めに除去したいものです。
3⃣エフロレッセンスが発生しやすい条件とは?
①低温・多湿・適度な風がある場合に発生し易い
・冬季で、雨上がり時などは、エフロレッセンスが最も発生し易い環境にあります。
温度が低いと水酸化カルシウムなどが溶けやすく、またゆっくりと蒸発するので発生しやすくなります。
②日陰面で発生し易い
・日陰面(北面など)では、エフロレッセンスが発生し易い傾向にあると言われています。
③コンクリートが若材齢の場合に発生し易い
・若材齢のコンクリートでは、硬化途中なため、水酸化カルシウムなどが移動しやすいことから、コンクリート表面に移行し易くなり、エフロレッセンスが発生し易くなります。
4⃣エフロレッセンスの除去方法とは?
エフロレッセンスのうち、空気中の炭酸ガスと結合する前の「一次エフロ」は水に溶ける成分ですので、水で簡単に洗い流すことが出来ます。
しかし、結合硬化した「二次エフロ」は難溶性の炭酸カルシウムが主成分ですので、酸で洗わなければ簡単に除去することは出来ません。
■除去方法ですが、
まず、白いエフロは「アルカリ性」です。ですので、「酸性」のもので除去します。
①打ち水をして、十分に水を吸収させてください。
②エフロが厚くなっていれば、皮すき(目地部分ならばマイナスドライバーなど)でエフロレッセンスをそぎ落とします。
③残った部分は前もって水洗いをしてから、希釈酸(酸性トイレ用洗剤)を刷毛で塗りつけます(シュワーっと泡が出ます)。
④数分放置した後、ブラシでこそぎとって、十分に水で洗い流します。
※初めは目立たないところで試してください。近くに植物や金属がないことを確認してください。
※乾かして白いものがなくなっているか確認してください。
まだとれていない場合は、繰り返してください。
■薄い白華の場合は、酸性トイレ用洗剤を水で薄めて、雑巾に浸み込ませて拭きとっていきます。ゴム手袋をして下さい。
必要があれば、ナイロンブラシかワイヤーブラシで軽く押さえながら、2~3回こすり落としてください。
その後、十分に水で洗い流してください。
近くに植物がある場合は、酸性トイレ用洗剤よりもクエン酸を使った方が良いですね。
まとめ
現在のコンクリート技術では、エフロレッセンスを完全に防止することはできません。
ですので、固まる前に水で流すことが大事ですね。
キレイなエクステリアを保つためにメンテナンスをしていきましょう!